R&D Program in Japan

Stardust Program

月面等における長期滞在を支える
高度資源循環型食料供給システムの
開発戦略プロジェクト

SPACE FOODSPHEREを代表機関とするコンソーシアムは、内閣府が主導する「宇宙開発利用加速化プログラム(スターダストプログラム)」の一環である農林水産省の「月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発」戦略プロジェクトの研究開発を推進しています。本プロジェクトでは、最終目標として国際的に新規性及び優位性の高い高度資源循環型食料供給システムとQOLマネージメントシステムの実証モデルを開発すると共に、それらの実証のために必要となる共創型実証基盤の設計等を目指す計画となっています。

小課題01

高度資源循環型の食料供給システムの開発

4人以上が必要とするほぼ全ての栄養素とQOLの持続的な確保を可能とする、国際的に独自性・競争優位性の高い資源循環型食料供給システムのサブスケール機能実証モデルの開発等を目指しています。


提供:NPO法人フィールドアシスタント

小課題02

QOLマネージメントシステムの開発

4人以上のクルーの心身の健康や健全な人間関係の維持を支援するQOLマネージメントシステムを構成する、長期滞在中の継続的な状態把握を可能とするQOL観察システム、及び限られたリソース環境下における食の支援ソリューションの実証モデルの開発を目指しています。


小課題03

共創型実証基盤の設計

小課題1及び小課題2で開発されたシステムを地上で統合実証するために必要となる月面基地模擬施設の設計に加え、将来的な月面でのシステム実装に向けて宇宙環境の生物影響等を検証するための宇宙実験モジュールの設計と試作開発を実施します。

プロジェクト概要図

研究開発体制

代表機関
SPACE
FOODSPHERE
小課題01
千葉大学

高度資源循環型食料供給システム

課題名
概要
担当機関
高等植物生産
システムの開発Photo
中核となる8作物を選び、品種開発(①ー2)と生育制御技術を融合した生産性向上の開発、および月の資源を用いた人工土壌の開発
  • 千葉大学
  • プランテックス
  • TOWING
  • 農研機構
高等植物の
品種開発Photo
多様な遺伝資源やゲノム編集技術等をフル活用し、限られた栽培空間で最も効率的に食料資源を生み出し、美味しさや健康機能性成分等を兼ね備えた新品種の育成
  • 農研機構
  • 筑波大学
培養食料生産
システムの開発Photo
廃棄物の処理後に得られる成分を利用した藻類培養システムの開発及び細胞培養による食肉生産技術の開発
  • ユーグレナ
  • 東京女子医科大学
  • インテグリカルチャー
資源再生
システムの開発Photo
廃棄物を無機養分化、窒素・リン・カリウムの3大肥料要素を回収し、植物生産及び培養食料生産に好適な養分として供給・利用するシステムの開発
  • 大阪公立大学
  • 農研機構
小課題02
有人宇宙システム

QOLマネージメントシステムの開発

課題名
概要
担当機関
QOL
観察システムPhoto
クルーの心身の健康状態や人間関係等の状態を把握するための観察システムの開発
  • 有人宇宙システム
  • フィールドアシスタント
  • ヒューマノーム研究所
  • 宇宙システム開発
食の支援
ソリューション開発Photo
月面基地を想定した食料等の現地調達・補給計画や長期献立メニューの開発及び食のサポートシステムの開発
  • NTTデータ
  • キユーピー
  • 医薬基盤・健康・栄養研究所
  • 辻料理教育研究所
小課題03
SPACE FOODSPHERE

共創型実証基盤の構築

課題名
概要
担当機関
月面基地
模擬施設の設計Photo
小課題①②の統合システム実証を行うための月面基地と同等規模想定にて4人が滞在可能な閉鎖実験施設の設計
  • 日揮グローバル
  • 国際医療福祉大学
宇宙実験
モジュールの設計等Photo
ISS及び月面における部分重力や宇宙放射線等にかかる生物実験を可能とする実験モジュールの設計・試作・地上試験
  • 千代田化工建設
月面基地模擬施設
運用スキーム初期設計Photo
月面基地模擬施設の持続的運用を可能とする運用スキームの初期設計
  • SPACE FOODSPHERE
協力機関
JAXA